食品安全への取組状況別でみた
FSSC22000認証取得ポイント Vol.3
カムイブレインスコンサルタント㈱
チーフコンサルタント 浅田 泰晴
2.ISO9001(品質管理マネジメントシステム)を取得している企業
ISO9001の目的は、顧客の要求を満足する製品を製造しつづけるシステムを構築することですが、食品製造業の場合、顧客の要求事項の中に当然「安全」が含まれています。また、製品実現の項目は工程管理の発想に基づいていますので、HACCP手法ほど技術的なものではないにしても、ある程度の危害管理を行っているといえます。企業によってはISO9001の製品実現の項目にうまくHACCP手法を組み合わせたシステムを構築しているところもあります。また、ISO9001は汎用性の高い規格であるため、同じISO9001を取得している企業でも内容には差があります。いいかえれば、自社の現状に最も適したシステムになっているのです。そこで、まず見直すべきなのは、一般衛生管理のシステムが現在の食品工場に求められる水準であるか、すなわちPAS220の基準を満たしているかを確認します。次に、HACCP手法がどれくらい浸透しているかを見ていきます。この場合、具体的なHACCP文書の有無ではなく、フローダイアグラムや工程分析を行っているか、危害をどの程度予測しているか、また、危害原因物質を除去する工程を管理しているか(加熱殺菌や金属探知機による異物除去等)というようなHACCP手法を構築できる土台がどの程度できているかを確認します。その上でHACCPの原則に基いてシステムを構築していくことになります。
≫ つづく ≪

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