第23回 システム主導とプロセス主導

組織の規範を作成する場合、組織全体を俯瞰してありたい姿を描く方法と、個々の現場が自分たちの問題を発見し、それを解決するために規範を作る方法があります。前者は、社内のシステムを整備することから始まるため、システム主導のアプローチと言えます。これに対して後者は各工程が明文化されていないルールや、管理のために必要とさえるルールを作り、工程に求められる成果を獲得しようとするため、プロセス(工程)主導のアプローチと言えます。両者とも組織をよりよくするための活動であることは変わりありません。しかし、システム主導の規範作りをした場合、あるべき姿が強調されすぎて実際の業務からかけ離れている場合がよく見られます。理想と現実が離れすぎると、当然システムは形骸化します。2015年改定では、企業戦略との統合化など、統合化という言葉がキーワードと出てきます。重要なテーマではありますが、あまり難しく考えず、理想と現実のギャップ、マニュアルを初めとする規定と現場のギャップいう具合に、乖離している側面を抽出すれば、2015年改定を機会に取組むべきテーマが見えてくるのではないでしょうか。


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