FSSC22000の壁 vol.7

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カムイブレインスコンサルタント㈱
チーフコンサルタント 浅田 泰晴
FSSC22000の壁 vol.7


4-2.FSSC22000の壁を崩す②

適用除外とした項目を除いたとしても、まだ対応に苦慮するような項目があると思います。例えば「5.3 加工区域では、壁と床の接合部に丸みがあることが推奨される。」などは、簡単に適用除外に出来るものではありません。しかし、もともと食品工場を想定して建設した工場なら当然のように備えているR構造も、古い建物や、他業種の工場を転用した工場が実践する場合、費用がかかる可能性があります。このような対応に困る要求項目に直面した場合は、当該要求項目がどのような危害を防止しようとしているかを明らかにすることです。壁と床の接合部をR構造とすることは、そこに埃や残渣などが蓄積すること、それらが製品に混入することを防止することが目的であり、R構造にすること自体が目的ではありません。定期的な清掃により目的を達成できるのであれば、その管理手段を定め実践することで対応は可能になるのではないでしょうか。

≫ つづく ≪


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