食品安全への取組状況別でみたFSSC22000認証取得ポイント Vol.2

食品安全への取組状況別でみたFSSC22000認証取得ポイント Vol.2食品安全への取組状況別でみた
 FSSC22000認証取得ポイント Vol.2


カムイブレインスコンサルタント㈱
チーフコンサルタント 浅田 泰晴
食品安全への取組状況別でみたFSSC22000認証取得ポイント Vol.2


1.HACCP手法のみを取り入れている企業

HACCPは、1990年代中盤のO157食中毒事件を契機に日本でも急速に注目された手法です。“製造工程を分析し、各工程で予想されるハザードを抽出、特に重要なポイントを管理する”という手法は、最終検品による安全性の確保が主流であった従前の手法に革新を起こしました。この手法は食品安全確保にあたって普遍的に有効なものだと考えます。また、1995年の食品衛生法の改正を機に、総合衛生管理製造過程の承認制度に組み入れられるようになり、先進的な取組みをする工場のほとんどがこの手法を取り入れることになりました。

しかし、2000年代に入るとHACCP手法を採用している工場なのに安全性に問題のある製品が製造されたり、産地や消費期限が偽装されるという問題が生じてきました。これはHACCP手法に欠陥があったのではなく、その運用の方法に問題があったためです。HACCP手法は、その前提として衛生環境を整える必要があり、これがないと十分な機能を発揮しません。また、そこで働く人の衛生管理、企業のモラルなどはHACCP手法ではどうしても管理しきれない部分がありました。このことは、今後FSSC22000に取り組む際にも大きな参考となります。HACCP手法を採用している企業は、すでにISO22000の要求事項の大半を満たしているといえます。欠けているのは、HACCPシステムが最大限の効果を上げられるようにするための一般衛生管理システムと、これらを効果的に運用するマネジメントシステムなのです。そこで、これらを整備するとともに、既存のHACCPシステムをブラッシュアップし、システムに組み込むこと必要となります。
≫ つづく ≪

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