食品安全への取組状況別でみたFSSC22000認証取得ポイント Vol.5

食品安全への取組状況別でみたFSSC22000認証取得ポイント Vol.5食品安全への取組状況別でみた
 FSSC22000認証取得ポイント Vol.5(最終回)

カムイブレインスコンサルタント㈱
チーフコンサルタント 浅田 泰晴
食品安全への取組状況別でみたFSSC22000認証取得ポイント Vol.5


4.特に食品安全マネジメントシステムを持たない企業

これまで特に食品安全マネジメントシステムを構築していなかった企業は、工場の築年数がかなり経っている、顧客から取得を推奨されたことがなかったなどの理由により、取得を見合わせていたのではないかと考えます。しかし、工場の建て替えや新ラインを設置した場合、または世代交代による新管理体制を構築した場合には、作業環境や条件が全く異なってきます。それに伴い顧客の注目度や要求水準も異なってくるので、このような機会に取得を検討される企業が多いです。新たに習得するものが多いという負担はあるものの、HACCP手法や食品安全マネジメントシステムは、日々変化を続けているものであり、従来の慣習や思い込みが少ない分、形骸化した文書作成のような弊害を被ることもなく、素直に浸透していくのではないかと思います。また、食品工場である以上、SSOP(衛生標準作業手順)や、そのような名称でなくても何らかの食品安全の基準が存在していると思います。これらを活かしつつ再構成や補完をしていくことで、単に工場や設備を新しくするだけでなく、従業員の意識や社風を変えることも可能になるのではないかと考えます。

食品安全への取組状況別でみたFSSC22000認証取得ポイント Vol.5

食品製造工場は、扱っている製品や立地環境などによって条件が異なってきますが、共通していえることは、「どんなに施設や設備を充実させても食品である以上100%安全という言葉はない」ということです。それは、自然界のものである以上、原材料の危険性が皆無ではない上に、これに人の手が加わるからです。したがって、築年数や規模を必要以上に意識することなく、求められる水準と自社の現状とのギャプを正確に把握し、水準に至らない部分を改善していけば食品安全マネジメントシステムは構築できます。
≫ おわり ≪

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